自分はここ数年ひどい肩こりに悩まされています。あまりにもひどいので整骨院などにも通い、原因を診てもらいました。その結果、肩以外の筋肉が柔軟性を失うことで肩の筋肉を余計に引っ張っており、肩の筋肉が炎症を起こしてしまっているようです。
これまでは肩や首が凝れば、痛みを持つ部分をマッサージしたり、抗炎症剤などを塗ったり貼ったりしていました。しかしこれらは上に書いた原因を考えると明らかに対処療法であり根治療法ではありません。いわゆる凝る箇所をほぐすだけではなくて、肩や首以外の筋肉の柔軟性を取り戻さなければなりません。ということで、肩甲骨周りや上腕の筋肉のストレッチ、さらには一見無関係に思える骨盤周りの筋肉のストレッチも行うようにしています。その結果、症状が改善することもあり、根治へ向けた方向性としては、正しいのではないかと思っています。
このように、目に見える症状と根本原因が異なっていることは、あらゆるところで見受けられます。みんな症状にのみ目が行きがちですが、症状に対処しているだけでは、同じ現象を繰り返してしまいがちだと思います。例えば自分の仕事の失敗においても、失敗したという事実にのみ目が行きがちですが、その失敗を引き起こす構造というそのものに目を向けなければ、また失敗を違う形で繰り返してしまいます。症状に目を向けると、失敗しそうな状況を早期に是正する、というような対応は可能かもしれません。しかし大切なことは、そもそも失敗しそうな状況が起こらなくすることです。
症状ではなくて根本原因を突き止め、そこにメスを入れるいうのは、言うは易しですが実行は難しいものです。(例えば仕事の失敗という目を背けがちな)症状からスタートして、その本質に向かって深掘りしていく必要があると思っています。「なぜなぜ5回」の通り原因を深堀っていく思考を通じて、少しでも本質の原因に近いところにアプローチしたいと思っています(そのためにゼロ秒思考のメモ書きなんかを使いたいと思います!)