料理を始めて思うこと

コロナ禍が始まって2年以上経ちますが、その間、社会が大きく変わりましたし、自分の生活も大きく変わりました。外出しなくなったことにより、体重が少し増えた、減量のためにランニングを再開した、将棋を始めた、Youtubeを見るようになった、などなどです。それに加えて、大きな変化の一つが、料理を始めたことです。

私は食べることは大好きなのですが、料理はほとんどしたことがありませんでした。家で食べる時以外は、ほとんど外食です。日本は大変に素晴らしい国で、安くて美味しいお店は山程あります。たとえ毎日コンビニでも(飽きは来るかもしれませんが)、生きていくには問題はありません。コロナ禍によりウーバーイーツなどの宅配サービスが増えてきて、ますます便利になりました。

とはいえ、在宅勤務が始まり、毎日のように家にいて、そして不要不急の外出を避けるように言われる状況では、さすがに毎食、外食だけでは乗り切れません。そこで自分でも意外なことに、料理を始めたわけです。コロナ禍で飲食店の経営が厳しくなった際に多くのプロのシェフが Youtube を始めたようですが、それに影響をされたという面もあります。そこで一日に一食は自分で作るようにしました。

朝ごはんは、パンやシリアルやヨーグルトに、野菜か果物、それにコーヒー、という固定メニューなので、作るのは昼か夜かだけになります。昼だと、作って、食べて、片付けて、次の仕事の準備をして、というのを一時間でやることになるので、そんなにこだわってはいられません。そのため、簡単に作れてかつ本格的な料理ということで、イタリアンを学んでいます。少なくとも平日5日間毎日違うメニューを食べたいため、トマトパスタ、プッタネスカ、カルボナーラ、ペペロンチーノ、ゴルゴンゾーラなどのチーズ系、 あと和風パスタ、をこれまで作れるようになりました。さすがにレストランレベルの質は出せませんが、まあ次も食べたいと思えるくらいには作れるようになりました。それこそコロナ禍前には野菜の切り方さえ知らなかったことを考えると、少し誇らしい気持ちです(笑)。

料理を始めて思ったことは、レシピが増えたりやテクニック(といっても鍋が振れるようになる程度です笑)が身についたりするにつれ、自分の成長を実感することが出来るようになりました。成果が出るのは嬉しいですね。加えて成果がすぐに見れるのが良いですね、美味しいか不味いかは食べてみれば分かります。

創造的な料理をするわけではなくレシピ通りに作るだけなので、プロトコルどおりに科学実験をしているのとあまり変わらない感じがします。科学実験は再現性が大切ですから、レシピ通りに作るというのは慣れているのかもしれないですね。一方で科学実験とは異なり、食材には変化があります。自分としてはトマトはトマトでしか無いのですが(笑)、トマトの種類や産地、糖度や水分含量などの状態、などにより、都度味を調整していくことがする必要があるわけです。Youtube やレシピ本だけから学んでいるだけなので、この調整というところが全く上手くできずに難しいと思っています。この料理が本来持つ創造的な側面については学びと経験が必要ですね、引き続き、楽しみつつ頑張っていきたと思います。


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