自分は研究者として最先端のテクノロジーを駆使して創薬研究に携わっています(客観的判断ではどうなのか分かりませんが、本人は一応はそのつもりでいます汗)。最先端ということは、その分だけ守備範囲は狭くしないと、世界と競争して最先端に居続けることは出来ません。
そうなると自分の担当分野はとても狭くなるため、仕事はチームで分業してで行われるようになり、自分一人では価値を生むことができなくなります。だからこそ会社という組織に属しチームとして仕事をすることで、専門家同士の強みをパッケージ化することが出来るようになり、結果として製品という価値に結びつけくのだと思います。
そう考えると会社という組織は自分の専門性を新薬という価値に変換するための変換装置だと捉えることが出来るでしょう。このような変換装置を持つことで自分の役割分担が明確になり、自分は安心して自分の専門分野で集中して戦うことが出来ます。
しかし専門家同士が強みを発揮していくには、組織のミッションや専門家同士の役割を理解し協調して仕事を進めていくことが必要ですが、そのためには仲間同士の意思疎通が不可欠です。であるとするなら、専門家である研究者は一人で仕事が出来るゼネラリスト以上に効果的なコミュニケーション力が求められるなはずです。
研究者というと、変人、内に篭もる、自分勝手、一匹狼、etc. というようなイメージが一般的だと思いますし、自分も研究者だからコミュニケーションが上手ではなくても仕方ない、と考えていたところががありました。しかし、それでは全くの駄目ですね (汗)。専門家だからこそ、自分の生み出す特殊な価値を一般のお客様に届けれる形に変換してもらうことが必要で、そのためには良好なコミュニケーションが絶対に必須だと思います。
とここまで書いて思い出したのですが、そういえばドラッカーが上記の一万倍以上優れた文章で、これからの組織化社会におけるホワイトカラーの働き方みたいなことをまとめていたような気がします(勉強が定着していない汗)。もう一回勉強しなおして、綺麗にまとめれるようにします!