#1053 モデリング脳を作る訓練!

今日は会社で、モデリング脳を作るセミナーに参加してきました。Wikipedia によるとモデリングとは『ある事象の抽象化された概念モデル・図式モデル・あるいは数理モデルを作るプロセス』と定義しています。ある出来事や物事をそのまますべてを描写することは基本的に出来ないため、その本質となる部分のみを抽出してモデル化します。

ではそもそも、何故ビジネスにモデリング脳が必要なのでしょうか。それは、情報を整理し、意思疎通をはかることに、加えて抽象化と具体化を通じて新しいアイデアを生み出すことが可能になるからです。

実際のセミナーでは、新しいアイデアというところまでは未だ到達していませんが、今日は抽象化のトレーニングを中心に行いました。

通常、自分たちは一日に毎日24時間を使っていろいろな事を体験しています。それをそのままリアルタイムに再現すると24時間と莫大な情報量が必要ですが、その情報の圧縮の一つが抽象化です。備忘録的に抽象化の重要性について書いておきます。

人生において、具体的な事象は繰り返しは起こりえません。しかし必要な要素を抽象化して、抽象度を上げることで、応用範囲が広くなります。たとえば「転ばぬ先の杖」ということわざがあります。自分は転びもしないし、杖を使いませんので、そのままの意味では自分には全くの応用は効きません。しかし抽象度を挙げて、失敗を避けるための事前準備の重要性という抽象化を行えば、多くの人に当てはまる重要なメッセージになります。

この抽象化の際に、何を捨て、何を取り入れるかのフィルターが重要なのでしょう。たとえば、この時に杖の長さや性質のみを残して、他を捨てることだってあり得たんだと思います(「すべり止めの付いた、体にあった長さの杖なら転ばない」とか?)。ただ、そうなってしまうと、杖を使う方のみにしか役に立たない抽象化になってしまっています。つまり抽象化する際には、どのような意図を持ってどのような視点でエッセンスを取り出すかにより、その後の人生によって有用な抽象化が可能になるかどうかが決まります。

まあ「転ばぬ先の杖」みたいな単純な事例でのモデル化は簡単なのですが、実際の自分の生活での抽象化は上手く行ってはいません。その証拠がこのブログです(汗)。一日の出来事のうち、今後の役に立つはずの普遍的な法則を抽象化したいと思って書いていますが、言うは易し、ですね。

今日のセミナーの成果を少しでも生かして、ブログを書き続けていきたいと思います。


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