#1123 実感を感じるための問を立てる!

毎日、頑張って仕事をしています。その過程では『仕事をしている実感』はありますし、『自分の直接のお客さんに役に立っている実感』も感じています。

しかし『創薬に直接関わっているという実感』だとか『科学上の大発見をしようと研究に取り組んでいる感覚』だとかはあまり持てていません。と言うのは、どちらの目標も非常に達成困難なものすごく高い目標であり過ぎて自社の研究所にもこれらの目標を達成した人は少なく、どうやったら達成できるかの実感は持ちにくいのだと思います。

しかし実感を持てなければ目標はほぼ達成出来ないと思いますし、それが困難な目標であれば尚更です。だから『創薬に関わっているという実感』だとか『科学上の大発見をしようと研究に取り組んでいる感覚』をなんとか持ちたいと思っています。

でも、どうやって?

一つには自ら口に出して発信できる場を持つことだと思いますし、そのような場を求めることだと思っています。口に出すたびに、意識にのぼらせることができ、その繰り返しにより実感まで結びつく気がします。例えば「ある仕事に関して、期日までの次のマイルストンを達成できるか」という問いは頻繁に口にしています。そのため常に意識をすることが出来ており、これはこれで大切な問いだとは思っています。しかしそれだけでは突拍子もないイノベーションは達成できません。

大切なのは質問の質だと思います。『薬を生み出すためには何をしないといけないか』とか『薬を待つ患者さんのお役に立てるには何が必要か』と自分に問うてみたら、多分現状の仕事の何割かについては仕事の設計を見直さざるを得なくなると思います。

それらの仕事を見直すことは短期的には損害が出るでしょうが、自分が退職をする時とか死ぬ時とかには、そのような選択をして良かったと思うことがきっと出来るでしょう。反対にもし今の仕事の見直しをしないと後悔する時がきっと来ると思います。じゃあ、答えは明白ですね。

これってこれまで何度もブログに書いてきたことなのですが、残念ながら日々の雑務に押し流されてこの思いを失ってしまいます。だから今回は忘れないように、下記の質問をデスクの見えるところに常に張っておくようにします。

  1. 薬を生み出すためには何をしなければいけないか。
  2. グローバルで戦える研究者になれるか。

まあ現状の姿がどうなのかは別として、今抱えている仕事や今後やってくる仕事が上記に資するかどうかを厳しく問い、それに資さない仕事に対しては No と勇気をもって言い、自分の限りあるリソースを大切に使いたいと思います。


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