製薬会社で働くという責任感を感じる #1144

今日は3月11日で、大震災から丸四年です。震災の犠牲となられた方々に対し、あらためてご冥福を申し上げるとともに、哀悼の意を表します。また被災された皆様の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

今日は職場でもメディアでもあちこちでこの四年間を振り返っていました。ネットのニュースを見ると、多くのアスリートたちが「自分たちのプレーを通じて、東北に少しでも勇気とか元気を与えられれば」とコメントしているようです。

思い返せば震災後になでしこジャパンのワールドカップでの優勝などがあり、実際に多くの被災地の皆様そして日本全体が勇気づけられたと聞いています。また東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一により被災地が大きな盛り上がりを見せ、復興へ向けた一助になったとも聞いています。このようなアスリートの方たちが行使できる影響力って本当に強いと思います。多くのアスリートの皆様が現地でのボランティアや寄付などにより直接的または間接的に被災地の復興に携わっておられると聞き、本当に素晴らしい方たちだなと思います。

冷静に考えるとスポーツと被災地の復興って、正直なところ直接の因果関係は何の関係もありません。だけどスポーツの感動というのでしょうか、一生懸命な姿やひたむきにプレーする姿、そして最後まで諦めない姿は、きっと多くの人の共感を生み、復興に携わる皆様を元気づけるのだと思います。

翻って自分はどうでしょうか。自分としても出来る範囲の寄付活動やボランティアに携わっていますが、自分の仕事は東北の皆様の笑顔に対して直接の因果関係を持っているわけではありません。ですが、被災地の皆様を元気にしたいっていう気持ちをもって仕事をしてもよいわけですよね。単に東北の皆様が自分のことを知らない(興味もない)だけであって、自分の片思いだっていいのかもしれません。

ですが、自分には(関係性は遠いけれども)直接の因果関係がある方がいて、それは薬のない病で苦しむ患者さんであり、その方たちを勇気づけるための行動はきっと取れるはずです。ですが「自分たちの頑張りを通じて、患者さんに少しでも勇気とか元気を感じてもらえれば」とは簡単には言えない、責任感の必要な非常に思い言葉です。

とは言え、製薬会社で研究をしているということは、実際に患者さんの期待に答えられるかは別として常に最善を尽くすという姿勢だけは忘れてはいけません。そういう研究者が現場で頑張っているんだってことを知っていただき、『じゃあもう少し待ってみようか、頑張ってみようか』とも思っていただけるよう、責任をもって日々研究するのが自分達の努めなんだと思います。そんな理想の姿と対して、自分のダメさ加減を反省しています。。。もっと頑張らないといけませんね(汗)。


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