毎月参加している鮒谷周史さんのセミナーでは、目標設定や習慣化に関してなど、今の状態からいかにプラスに転じていくかとう話題が中心ではあります。しかしその一方で、今の状態から大きく転落するリスクをいかに小さくするかという話も紹介されます。前者を攻めと考えると、後者は守りに相当すると考えていいのでしょうね。この守りの話題もとても参考になります。
リスク管理の要諦は『最悪を想定して備えること』であり、その備えは『イベントが起こりうる頻度と起きた時のインパクトを合わせて考え、備えの優先順位を決める』というものだと思います。しかし備えようと思ったところで、知らないことには想定も出来ないため、備えることさえ出来ません。だから何に備えるべきかの情報をそのイベントが起こりうる前に知っておけるかどうかが、リスク管理の始まりだと思います。セミナーでは、このように何に備えておくべきかについてお話いただけることがあります。
世の中には怖いことがたくさんあり、実はその多くは意外と自分の身近で起きていることに本当に驚きます。あまりこのブログで書くようなことでは無いと思うので詳細は割愛しますが、一例だけを挙げれば『お金が原因で転落する人生』などが分かりやすいかもしれません。
たとえば、FX でものずごい額の損失を出してしまい、その穴埋めに会社の金に手をつけて逮捕されたりだとか、消費者金融で借金を重ねて返済に困り、退職金目的で早期退職を余儀なくされたりだとか、親族の連帯保証人になったことで自己破産になったりだとか、いろいろな例があります。怖い事にこれらは完全な対岸の火事ではなく、自分の知人の知人の知人の知人?くらいには上記の例に該当する人を見つけることも出来てしまいます。
これらの事例の怖いことは、これらの問題に関わってしまったのは当事者が無知からである事が多いからで、落ち度や悪意があったわけではないところです。普通に生活をしていた人たちが、一部の悪意と悪知恵のある人達に目をつけられてしまったことで、普通の人生からリカバリーが非常に難しい状態にまで一気に転落してしまっています。
逆にいうと上記のような事例の怖さを知っていれば、そのような危ういところには決して近づかないですし、むしろそのような危険から自分を守るためにはどうしたら良いのかを学ぼうとするでしょう。相手の手の内を知ることではじめて、リスクを避けることが可能になります。
だから事例を知らなくてはなりません。日本はこのようなお金に関する教育というものを避ける傾向がある国だと聞いています。ということで、いま『ナニワ金融道』を読んでいます。マンガといえども、そのように転落する人生を見ていくのは正直読んでいて非常に辛く、むしろ気分が悪くなり、途中でやめたくなります。ですがリスク回避はそこから始まるのだという意思をもって、今後も読み進めたいと思います。