ピンチの中にこそチャンスはあるはず #1164

何かを成し遂げた方のお話を伺っていると、『自分はラッキーだった、運に恵まれていた』と言われるのを良く聞きます。そして興味深いのは、どう考えてもラッキーだとは言えないような状況においてでさえ、そのように言っていることです。そしてそのような一見苦しいように思える状況下でも、チャンスを見出し最終的に望む成果を手に入れているように思います。

例えば Steve Jobs 氏の有名なスタンダード大の卒業式でのスピーチなんかも、上記にあてはまるのではないかと思います。彼は自身が起業したアップルを一度追い出されてしまったのですが、振り返るとそのことが最も良かった “the best thing that could have ever happened to me” と語っています。実際に彼はアップルを出たことで、PIXAR や NeXT を起業するなど人生で最も創造的な時期を送ることが出来たと述べています。

成功する人はそうではない人と比較して運に恵まれていから成功したのか、というとそういう面を完全に否定することはできないのでしょう。しかし上記の Jobs 氏のように、成功する人はどんなに苦しい状況においてもチャンスを見出そうとした結果それがうまくいき、その事を運に恵まれたと言っているように思います。だからそのような人は、自分が望む環境であろうとなかろうと、どんな状況に置かれようとも『その状況に置かれた自分はラッキーだった』と言うように思います。

つまり成功する人とそうではない人の違いの一つとして、どんなに苦しい状況においても、そこにチャンスを見出すことを諦めないという面があるのではないかと思います。というのは、全ての物事は表裏一体であり、見方さえ変えればどんなにひどい状況であっても、そこに希望を見出すことが理論上は可能なのだと思います。ただ実際にこれが出来る人はごく一部なのでしょうね。自分の事を振り返ってみると、今の環境に不満を持つだけで、その環境下で何が自分にできるのか、何が一体チャンスであるのかという発想の切り替えが十分に出来ていません。

人はある程度までは自分の過ごす環境をコントロールすることは出来ますが、それには当然限界はあります。つまり程度の差こそあれ、誰もがみな与えられた環境という言わば制約条件の中で活動をせねばなりません。であれば、自分に与えられた環境の中で自分にできる事に集中する、つまりどんな状況であろうとチャンスを見出そうとすることが、望む未来を手に入れる重要な方法なのだと思います。

そのように考えると自分にもまだまだ出来ることはたくさんあるように思えます。そしていつか今の現状に対して『自分は運が良かった』と言いながら振り返ることができるよう、なんとかチャンスを見出していきたいと思います!

 


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