目先の成果に集中しすぎないことも大切 #1165

先日、同僚と話している中で、自分が出来ていない点に関してアドバイスを頂きました。それは、自分が出している成果は圧倒的に優れているとは言えず、本来自分が持つ能力からするともっと出来るだろう、それにもかかわらず目先の成果を出すことに十分な労力を払っていない、というものでした。そしてキャリアでチャンスを掴んでいくには、もっともっと成果を出し続けていかなければならない、というアドバイスでした。

なかなか言いにくいアドバイスであるにもかかわらず、指摘して頂いて本当に嬉しく思います。確かにこのアドバイスは図星で、自分としては目先の成果としてはそこそこの成果が出ているのでそれで良いと思っていたところもありました。このメッセージはある意味で同僚からの期待の裏返しでもあるので、自分としては奮起して頑張りたいと思うところもあります。

しかし自分としては同僚のアドバイスの意図は理解した上で、短期的な成果にのみ走ることには戸惑いを持っています。それは短期と長期の成果のバランスを取っていかねばならないこと、目先の成果だけがキャリアに必要だとは100%思えていない、という2点からです。

確かに自分の持てるリソースをもっともっと目先の仕事のみに注力していけば短期的な成果は出続けるでしょう。しかしそれをやってしまうと、長期的な視点での自分の成長のための時間が取れなくなります。常に目先の成果を刈り取るための自転車操業を続ける必要があり、いつまでたっても自分が楽になることはないと思っています。そうではなく、ある一定のリソースは目先ではなく将来の投資のために使い、複利で成果が出てくるのを待つような戦略が良いと信じています。

加えて、目先の成果だけがキャリアに必要なのではなく、コンピテンシー(成果を生み出す行動特性)を示すことも必要だからだと思っています。つまり目先の成果を出すことだけではなくて、これから成果を出すための能力へ投資していく必要があると思っています。

成果というものは今の仕事が上手くいったことの証明にはなります。つまりその成果は過去に成功したのと同種の仕事を未来においても同じように成功する能力があることの証明にはなります。しかし、仕事の質が変化したり、環境が大幅に変わる場合には、目先の成果を出し続けることがキャリアでチャンスを掴むこととは同義ではない面もあると思います。分かり易い例でいれば、係長の成果と、課長や部長の成果とは質的に異なるものがあり、良い係長が理想の部長になれるかというと、それは必ずしも真ではないと思います。

一昔前であれば、キャリアのピラミッドは固定されており、それを登っていくには規定のハシゴに沿って成果を出していくしかなかったように思います。しかし今ではピラミッド自体が無くなったり、急に新しく出現したり、簡素化してフラット化したりもするでしょうし、そこを登っていくのにもハシゴが複数存在したり、ハシゴではなくエレベーターみたいなものが存在したりと、キャリアも画一的に進めるような時代でもないと思います。

同僚のアドバイスは有り難く受け止めるものの、実際には自分のリソースを短期の成果とそれ以外のどこに振り分けていくのかはよく考えないといけないと思います。難しいところですよね。


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