依頼仕事であっても受け手の win を考える #1194

自分は研究者ですが、会社という組織で仕事をしています。ドラッカーの言う “build on strength” ではないですが、組織やマネジメントというのは関わる人の強みを活かし弱みを消すことで成果を発揮します。だからこそ会社という組織では、各人が弱みを気にすることなく安心して自分の強みに集中することが出来る環境が得られるのだと思います。そこで社内で関連する部門とうまくコラボしていければ良いのでしょうが、そんな際に必要になるのは相手にとっての win とは何かをしっかりと考えることだと思います。

とは言え、協力とかコラボとかいう建前で依頼をしつつも、実際は『自分にとってだけの win を相手に押し付けているだけ』のような一方的な依頼をよく耳にします。ひょっとしたら自分もそのような依頼の仕方をしている時があるのかもしれません(おそらくしているのでしょう)。しかし依頼の受け手の立場を考えた場合、その依頼を受けなくてはならない必然性はありません。そうではなく、その依頼を受けることで受け手にも何らかの価値がるというのが最も自然に依頼を受けやすくなる理由なのだと思います。

そのような提案をするためには関連部門の依頼相手が何を望んでいるかを理解することから始まるのでしょう。そのためには、相手が喜びそうな話を持ってまずコンタクトをし(じゃないとそもそも会ってくれない)、そして質問によって相手のニーズを聞き出すことから始まるのだと思います。その中で、相手にとっての win と自分にとっての win が重なるような企画が提案できるかを考えていくのが順番なのだと思います。

だたし、そのような win-win の提案がいつも出来るとは限りません。その場合はどうしたらよいかといえば、提案できる相手先(お客様)の数を増やして、win-win が提案できる確率を増やすことが良いのではないかと思っています。

ではそのためにはどうしたら良いのでしょうか。一つにはこちらが提供出来そうな価値を、相手が欲しがりそうな形で情報発信することで、先方から『何が win』かを逆提案してもらうことができるのでしょう。ということで、そうしてもらえるような情報発信を社内で継続していかなければなりません(十分にはできていませんが)。自分のお客様になっていただいたい方たちの win を考えながら、再び情報発信の企画を考えていきたいと思います。


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