逆境こそが実はチャンスになる #1276

人間は誰でも恵まれた環境に居たいものです。いま自分自身は十分に恵まれた環境を与えて頂いているとは理解していますが、それでも自分の環境に不足しているものを数えだすとキリがありません。もちろん足りないものを考えて嘆くことはナンセンスだとはわかっていながらも、環境の違いが成果(アウトプット)に影響してくることは紛れもない事実であると思います。だからこそ環境の違いを理解した上で、じゃあその環境下で自分はどのような戦い方をしていくのかという戦略を立てていかないとダメなのでしょう。

一例を挙げれば、ライフサイエンスの本場はアメリカです。アカデミアでも、製薬業界でも、(その下の分野ごとに若干の違いはあるものの)アメリカ(もしくは欧州)を中心にしてまわっていることは認めざるを得ないでしょう。もちろん自分としては環境が許せばもう一度(三度目ですが笑)アメリカで研究をしたいと思いますし、(研究以外の)製薬ビジネスに関してもチャンスがあればアメリカで揉まれてきたいな、と思っています。

アメリカでの情報へのアクセスの早さ、世界中から優秀な人が集まる仕組み、そのコミュニティの中での人との出会い、生まれてくる様々なチャンスなどを考えると、その中心から離れた日本にいることは、不利な環境に思えてなりません。もちろんそれはそれで残念なことではあるのですが、まずはそれを認めることからでしか始まらないのだと思います。その差を認識した上で、どのようにその有利ではない状況で戦っていくのかを考えていけば良いだけだと思います。

もっと言うならば、そのような不利、不便、不自由な中にこそ、工夫やイノベーションのチャンスがあると信じています。『不利な環境だからこそ、出来ることがある、メリットがある』と考えて、新しい発想を生み出そうとする気概が必要なのだと思います。例えばですが、恵まれた環境ではうまくいくのが当たり前なので『あっ、そう』で終わるようなことも、不利な環境下では『不利な環境下でもやりきった』と認識されることにより、本人の貢献がより目立つのかもしれません。

ということで、自分の置かれな環境に関して、必要以上に目を背けるでも、足りないものを嘆くのでも無く、まずはありのままに受け入れたいと思います。そしてそのデメリットを消し、さらにはデメリットさえも活かしてみようとする発想をもってみたいと思います。そして、その制約さえも発想や工夫のヒントにできるポジティブ思考と『恵まれた奴らをいつか見返してやる!』という反骨心を持って、また明日から頑張っていきたいと思います!


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