先日、財務会計のセミナーを受講した際に、講師の先生から非常に良い言葉を頂きました。
リーダーにとって『見える化』ができるかどうかは、非常に重要な能力だ。この能力を磨くには、なにごとも全体的な観点から見ることである。できれば若いときから、自分のいる部署や部門だけでなく、会社全体について数字で把握するようにするとよい。全体が見えないのに、本当の問題など見えるはずがない。
『言葉力が人を動かす』(小松製作所会長 坂根正弘著、東洋経済新報社)
このお話を聞いた瞬間に『コレだ!』と思いました。これはまさに自分が財務会計のセミナーを受けたいと思った動機をズバりと表現してくださっています。自分としては、研究者として世界で戦えるような専門性を身につけて仕事をしていきたいと思っている一方で、会社や業界全体で一体何が起こっているのかをゼネラルな視点からも理解したいと思っていました。
そのためにはまずはビジネスを数字の視点から見てみるのが良いのだと思っています。数字で表すということは、定量性や客観性さらに経時変化の分析など様々な観点で優れており、研究者として実験データを見るのと同じような視点で経営の分析が数字を通じて可能になのだろうとは思っています。
もちろんサイエンスと同じで、会社の状況の全てが数字で表せることが出来るとは思っておらず、数字では表すことの出来ない・数字で理解することの限界もあるのではないかとは思っています。しかしそれは、その限界も合わせて理解しておけば良いだけの話ですね。
上記の様な数字の意味を理解することで、『で、会社が今どういう状況なんのか?』を理解し、『同業他社や異業種と比較』を通じて業界を理解しようとし、さらに可能であるなら『次に会社としてどのような戦略をとっていくのか』を考えれるようになりたいと思います(まあこれは初心者には風呂敷を広げ過ぎかもしれませんが汗)。
実際にセミナーを受けてみて、会社の状況が分かってくると、仕事に対する意識も変わってきました(実際のことろ、会社やべーじゃん、みたいな。。。汗)。セミナーは今後も何回も続きます。また新しい視点を与えてくれそうな次回以降もとても楽しみです、今後も頑張りたいと思います。