グローバル人材となる要素とは?

先日、あるチラシにを眺めていたら、「グローバル人材となる要素」として、デカデカと下記の文字が並んでいました。 グローバルで通用する人材になりたいと思ってる自分としては、チェックせずにはいられません (笑)。

・語学力、コミニケーション能力
・主体性、積極性、チャレンジ精神
・異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

確かに、その通りだなぁ、と思って見ていると、どうも出典は文部科学省の資料のようです。そしてその下には、「小学校になったらKUMONの英語を始めましょう!」と書いてありました (笑)。自分は、公文式をやったことがありませんし、その英語のカリキュラムを知りません。だから、何も知らずに批判はできないのですが、だけど・・・ちょっと違うんじゃないのかな〜、と思います。

確かに自分は、仕事において完璧な英語しゃべっているとは決して言えず、英語で困っていることも事実です。仕事においても、英語がしゃべれるに越した事はありません。しかし、英語がしゃべれることは、グローバルに貢献するための必要条件の一つに過ぎないと思います。英語は上手だけれども、グローバルビジネスでは全く「使えない」人だって中にはいます(日本語が喋れても仕事ができない人が居るのと同じで)。

以下、(幼児教育の専門家でも何でもない)自分の私見ですが、母国語である国語と全世界の共通言語であるとも言える算数をしっかりできることが、グローバルに使える人材への近道なのではないかと思います。

自分たち日本人は日本語で物事を考えます。そのため日本語は情緒などの感性を養い、また論理的な思考を養う上で必須だと思っています。(もし日頃、何か考えたり夢を見たりするのが英語の人は、情緒や論理を養うのに英語を勉強すればよいでしょう)。国語を勉強して、読み書きに慣れ、多くの本を読み、自分を通して世界を理解することで日本人としてのアイデンティティーも生まれてくるでしょう。その意味で絶対に大切なのは国語です!

そして、いっぱい本を読んでいたら、その時点で自然と「英語を理解しないと世界から情報が取れないし、世界から遅れてしまう」ことが自ずと理解出来るでしょうし、そしたら、(自分のように涙ながらに)必死こいて主体的に英語を学ぶことになるでしょう。英語の勉強は、そこからのスタートで良いのではないかと思っています。

一方で数学は、ほぼ全ての自然科学の基礎になっています。自分たちを取り巻く環境で、数学と関わり合いのないものを探す方が難しいでしょう(自動車だって、スマホだって、ガスや電気だって)。直接、仕事として使うことがなくても、確率統計などの理解は、実生活で非常に役に立ちます。何より数学は世界の共通言語であり、世界中どこにいったって、1+1=2に変わりはありません。数学がわかるとは意外と自信になります (笑)。

もちろん英語が分かれば、日本と世界の情報格差が減り、世界中の人と意思疎通でき、様々なチャンスを生み出してくれるだろうことは否定しません。当然、英語を勉強するのは良いことです。単に自分が言いたいのは、優先順位の問題で、「国語と算数がしっかりできた上で、それから外国語だろう」思っています。(勉強不足の)自分ですが、数学や日本語(古典を含む)の不勉強は非常に後悔することがあっても、勉強としての英語をもっとやっておけばよかったなとはあまり思いません。英語はツールの一つに過ぎませんし、それほど本質的なものではないんじゃないかな、と思っています。まぁ、英語ができない人間の、負け犬の遠吠えですが(笑)。


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