良い仕事は生産性の定義から始めないと

最近、自分自身の仕事の生産性について、色々と考える機会があります。仕事で多くの会議に出席するのですが、それらの会議をもっと短く出来ないか、という同僚とのディスカッションが始まりでした。その時に同じ内容を短い時間で達成できれば生産性が良いわけです。しかし果たしてその会議がそもそも自分たちの生産性を高める事に直結しているかどうかを考える必要があるのではないか、という話になりました。

そのように考えてみると、自分たちの生産性をどのように定義するかを問い直さなければなりません。いわゆるブルーカラーの生産性評価とは違って、(自称)ホワイトカラーの生産性は非常に評価が難しいです。まずは、誰に対しどのような価値を生み出しているのか、を定義しなければなりません。

医薬品の最終的な顧客は、もちろん患者さんやそのご家族、そして医療従事者の皆様です。しかし、自分が直接価値を提供しているわけではありません。社内または社外のパートナーを介して、価値提供を行うことになっています。そして最終的な顧客と自分とを結ぶバリューチェーンの中で自分の役割を果たしていけば、顧客に直接貢献ができるように本来は仕事がデザインされているはずです。

しかしながら現実は、自分の役割を果たしてさえいれば最終的な顧客に対し価値が生み出せるわけでは必ずしもありません。そもそも仕事が正しくデザインされていなかったり、正しくデザインされているけど誰かの思惑で現実が少しずれてしまっていることはなどは、よくあることです。そのような歪みやひずみの中で、ホワイトカラーは自分が最終的な価値に貢献できるよう、自分の仕事や自分のゴールを修正、再定義していかなければならないでしょう。そしてまた、その権限を持っているように思います(程度の差はもちろんありますが)。

ホワイトカラーは実際に製品を直接生産するわけではありません。そのため、ホワイトカラーの生産性のカギは、何かの活動をうまく行えるかどうかより、むしろ何を行うかを決める事になると思います。そしてもっと言うならば、無数にある活動の中で何を行わないかを決め、そうして生み出されたリソースを「最も価値を生み出す活動」に当てたり、もしくは最も価値を生み出す活動とは何かを考えることに費やす必要があるのでしょう。その過程では、「まあまあ上手くいっている現実」を一度否定して、更なるベターやベストを目指していくことも必要かもしれません。自分は目先の仕事に精一杯になるあまり、何が自分にとってもっとも価値を出す仕事なのかを考えることが十分にできていません。良くないですね(汗)。一度立ち止まって冷静になり、俯瞰的視点や長期的視点で自分がいま何をなすべきなのか、を考える時間をとりたいと思います。


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