先日、ファシリテーションのセミナーを受講しました。ファシリテーターにとって有用なツールが、議論を整理するためのフレームワークです。議論の整理とは、言ってしまえば情報の整理なので、情報を整理するフレームワークはファシリテーターにとって必須だと思っています。よくある 3 c やマーケティングの 4 p など、教科書的にはたくさんあります。自分も本を読んでいて、「あっ、知ってる」というフレームワークはたくさん出てきますが、残念なことに議論の中ではうまく使えていません。
これらのフレームワークは、知っているだけでは当然意味をなしません。知っていること = 使えること、では決してありません。そのフレームワークが活かせる最適な場面で使って、情報をうまく整理し、意思決定につなげてこそ初めてビジネスでは価値が生みます(当たり前の話ですが)。
では、なぜ上手く使えないのでしょうか。それは自分が使いこなせる状況にあるフレームワークの数が十分ではないのだと思います。「ハンマーしか持たない人には、すべてが釘に見える(If all you have is a hammer, Everything looks like a nail.)」とはよく言われる話ですが、まさに今の自分は、この状態なのだと思います。自分が知っているフレームワークを無理矢理に当てはめようとしているので、いまいちな分析になっているのだと思います。手数の少なさが自分がうまく議論をまとめることができない一つの原因かもしれないと思っています。
この状況を改善するには、レパートリーを増やす必要があります。では、どうやったらレパートリーが増え、「使える」状況になるでしょうか。まず今回のような機会を通じて勉強したことを、まずは現場で使ってみることが大切だと思います。この時に上手くできた・出来なかった経験と、その時に生じた感情が、学習の定着に必要なのだと思います。ということで、せっかくセミナーで学んだ知識ですから、定着にむけてまずはしっかり復習した上で、取り敢えずくらいの感覚で実践で使ってみたいと思います。