話が全く噛み合わない状況を乗り越える

先日、会議をしていた時のことです。いわゆる「話が全く噛み合わない」という状況に陥ってしまいました。自分は話すのが上手くない方だと思っていますが、それでも「じっくり話せば分かり合える」と思っています。しかしながら、その時はいくら話してもまったく納得をしてもらえませんでした。結局、時間だけが無駄に過ぎていき、疲労と虚無感が残りました。

(上記はプロジェクトの会議ではないのですが)一般論でプロマネとしては、このようなことがあってはなりません。むしろ繋がらない話の要点を整理し、繋がらない理由を明らかにして、双方納得できる着地点を見出す、くらいの事をしたいと思います。この会議では何がいけなかったのか、振り返っておきたいと思います。

まず、議題が明確になっていませんでした。その会議では前の別の会議の資料を使いまわしていて、別の会議のメッセージが前面に出てしまったと思います。口頭で会議の目的は伝えたのですが、それも漠然としていて、参加者に「要は何をして欲しいのか?」が整理されていなかったように思います。通常、会議では方向性や落とし所を決めた上で臨むのですが、その会では「ちょっとした打ち合わせ」のつもりでスタートしてしまったのがいけなかったと思います。準備不足ですね。

もう一つ問題だと思ったのは、「噛み合っていない」と判断してからの対応が不十分でした。会議の開始15分くらいで「あれ、食い違ってるな」とは感じたのですが、それを感じるとますます相手に説明する事に注力してしまいました。この時点で違った行動を取るべきでした。まず、話すより聞くこと(相手に喋らせる事)をすべきでした。そしてそれをホワイトボードにメモして、要点を構造化してみるべきでした。

その会議の参加者は同じ内容を繰り返していたと思います。信念の強さを感じてそれはそれで良い事なのですが、そのために時間が浪費されるのはかないません (汗)。ホワイトボードでのメモを見せる事により、「その話題は、以前の話の繰り返しですよね」とか「今はその話ではなく、原因を議論していますよね」などの交通整理が必要でした。

議論した双方とも目的の達成のために一生懸命議論してもらったと思います。ただ単に「違う視点から」の議論だっただけです。失った時間は戻りません。次は同じ事を繰り返さないよう、学びを次に生かしたいと思います。がんばります!!


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