末ついに海となるべき山水もしばし木の葉の下くぐるなり

(自分はまだまだ若造だと思っていますがそんな自分でも)長い人生ですから良い時も悪い時もあります。実際のところは今が良い時なのか悪い時なのかは、後から振り返ってみないと分からないものでしょう。とはいえ、今は自分の狭い視点からすると良い時だと思えない状況に感じています。

そんな状況では、自分の人間の未熟さから、色々な事に対して理不尽だ感じ、腹を立ててしまうこともあります。まあ人間だから、そういう感情が生まれてくるのは仕方のないことでしょう。しかしそれにより気持ちが下がって暗くなってしまうのは良くない(もったいない)ことだと思います。不平不満を言っても何も良くなるわけではないし、事態は好転しません。

早坂茂三さんの本で「心配しない、食って、寝て、忘れる」という田中角栄元首相のメッセージを以前にこのブログで書きましたが、そのようにすぐに(最長でも1日で)気持ちを切り替えて、次になすべきことに集中したいと思います。こういうときに大切なのは、この切り替えのスイッチとなる言葉のストックなのではないかと思います。自分の心に刺さり、自分を望む行動に向かわせる言葉をどれだけ持てるかが勝負だと思っています。

末ついに海となるべき山水も しばし木の葉の下くぐるなり

その意味で同じく田中角栄元首相のこの句に最近とても励まされています。これは元は詩人の伴嵩溪の句らしいのですが、元首相が色紙に好んで書いて若い人達に送ったそうです。苦難に耐えて下積みを行っていればその努力はいつか結実し大きな事をなすことが出来る、というメッセージのようです。非常に心に刺さります。

(自分は大成出来るか分りませんが)少し不満があってもいまいちパッとしなくても「今は木の葉の下をくぐっているだけ、いつかはきっと広い海に出てやるんだ」という気持ちでいれば、余計なことや周囲の雑音などは気にならなくなるでしょう。いや、むしろその下積み(と思える)の状態を強い気持ちで乗り越え、その状態に与えられた「意味」を見い出すことが出来るはずです。これが出来ると出来ないのでは、その差はとても大きいのではないでしょうか。自分も今の努力は決して無駄になることはなくいつか結実すると信じて、今後も頑張ってきたいと思います!!!


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